2018年6月9日(土)の第4期叡王戦段位別予選の組み合わせ発表会で、叡王戦のルール変更についての発表があったぞ!
その変更というのが、以下の3つ。
・段位別予選の免除について
・予選での各段位本戦出場枠について
・本戦トーナメントについて
一つずつ追って説明しよう。
段位別予選の免除について
まずは段位別予選の免除について。
段位別予選が免除される人数は8名。
以下の免除条件を見てみてほしい。
参加棋士の中から免除する8名を優先条件順に決定する。
<優先条件順>
①前期叡王戦ベスト4以上
②タイトル保持者(序列順)
③全棋士参加棋戦優勝者(抽選日から、優勝者決定日が近い順)
[対象棋戦:NHK杯、朝日杯将棋オープン戦、銀河戦]
④叡王戦 成績上位順
(前期までの実績で主催により協議)
説明するよりも、見てもらったほうが分かりやすいと思うので、予選免除棋士をご覧いただこう。
予選免除棋士
金井恒太六段、丸山忠久九段、行方尚史八段、羽生善治竜王、佐藤天彦名人、菅井竜也王位、中村太地王座、渡辺明棋王
の8名。
まず、第3期叡王戦のベスト4以上の棋士、高見泰地新叡王を抜いた残りの3名を最優先で免除。
次にタイトルホルダーを序列順に免除。現在タイトル保持者は6名いるので、序列順で最下位の久保王将は免除の対象から除外される。
このことから、上記優先条件順の③や④の条件の棋士が対象になるパターンは、
・タイトルホルダーが叡王戦のベスト4以上になる
・タイトルをいくつも独占し、タイトルホルダーが少ない場合(タイトル保持者数が少ない場合)
の場合となる。
予選での各段位本戦出場枠について
次は予選での各段位本戦出場枠について。
段位別予選免除ルールと本戦トーナメントのルールの変更を理由に、各段位の本戦出場枠は以下のとおりとなった。
前期まで各段位本戦出場枠数は、
九段5名 八段3名 七段2名 六段2名 五段2名 四段1名であった。
七段、六段は出場枠が増え、注目の藤井聡太七段の本戦出場も可能戦が高まった。
藤井七段のトーナメントについては以下の記事参照。
本戦トーナメントについて
本戦トーナメントは出場人数が大きく変更になった。
段位別予選の勝者16名+予選免除棋士8名の計24名で行われることになったぞ。
決勝進出者2名は叡王戦の第2期までと同様、三番勝負を行って挑戦者を決定する。
3時間のチェスクロック方式と秒読みについては第3期とルールに変更なし。
まとめ及び動画紹介
叡王戦のルール変更について紹介してきたが、いかがだっただろうか?
第3期で叡王が初めて誕生し、第4期は新たな叡王戦の幕開けとなる。非常に楽しみなタイトル戦になること間違いないので是非注目していきたい。
上記ルール変更については以下のページで動画が見られるので気になる方はチェック。
予選抽選の発表や高見泰地新叡王による第3期の振り返りも見られるぞ。