【将棋】第74期名人戦 七番勝負 日程
日程 | 場所 | |
第1局 | 4月5日(火)・4月6日(水) | ホテル椿山荘東京 |
第2局 | 4月22日(金)・4月23日(土) | ホテルブエナビスタ |
第3局 | 5月12日(木)・5月13日(金) | 城山観光ホテル |
第4局 | 5月25日(水)・5月26日(木) | 福寿会館 |
第5局 | 5月30日(月)・5月31日(火) | 天童ホテル |
第6局 | 6月7日(火)・6月8日(水) | 池上本門寺 |
第7局 | 6月21日(火)・6月22日(水) | 常磐ホテル |
対局の結果と感想
第1局の結果は、中盤以降優勢を築いた羽生名人がリードを保って勝利。
このまま防衛してしまうのでは、と思わせてしまう程の安定感と圧倒的な強さだった。
ただ、天彦八段の最後まで諦めず粘る姿勢には心打たれた。
2局目以降にも持ち味の粘り強さで熱い闘いを見せてくれると感じた1局だった。
第2局の結果は、最後の最後までどちらが勝つのか分からない状態で天彦八段が羽生名人の攻めをギリギリ凌いで勝利。
中終盤、どちらにも優勢な局面があり、終始目が離せなかった。
印象的だったのは、天彦八段の二度に渡る王の早逃げ。
解説の佐藤康光九段も「渋い」、「この手は指せない」と話していたが 、この手が天彦八段の粘り強さでもあり、勝利に導いたのだとオレは感じた。
対局後の解説で、羽生名人に詰みがあったのだが
早逃げによって詰みが見えにくい状況を作り出したのだと思う。
第3局の結果は、対局1日目から優勢に立った天彦八段が最後まで隙を見せない戦いを見せ勝利。
2局目で感じていたことだが、このまま防衛してしまうのでは?と本当に思わせてしまう程の安定した指し回しだった。
時間の使い方にも無駄が無く、持ち時間を8分だけ残しての終局。
ただ、羽生名人の余裕の姿勢と持ち時間は、予想だにしていない指し手がいつ出てもおかしくないオーラを纏っていた。
天彦八段が2勝1敗とリードしたが、まだまだどうなるか分からない名人戦。
第4局の結果は、中盤からの鋭い攻めで天彦八段が一気に寄せて勝利。
終盤で羽生名人の驚異的な粘りもあったが、天彦八段は最後まできっちり正確に指し回して勝ち切った。
ニコニコ生放送で解説の森下九段も話していたが、この将棋は本当に強い勝ち方でした、と
驚きを隠せなかった。
これで天彦八段の3勝1敗。羽生名人の防衛は3連勝以外なくなったがどうなるのか…。
第5局の結果は、中盤で盛り返し優勢を築いた天彦八段が切れ味鋭い攻めを見せつけ勝利。
途中まで羽生名人が有利に進めていたが、中盤で放った6五角あたりから形成が逆転。
解説の田村七段はうっかりではないかと話していた。
角を奪ってからは圧倒的な速さで寄せ切り…
天彦八段、4連勝となり、名人奪取!
佐藤天彦新名人おめでとう!!!!!
羽生名人はこれで3冠に後退したが、今後のタイトル戦で王者の意地を見せつけるいい試合を見せてほしい。