インターネット上の情報を探し、ユーザーに有益な情報を提供することは、人工知能(AI)の一つの重要な能力です。特にAIの分野では、GPT-4のような大型モデルが注目を浴びています。この記事では、ChatGPTがWeb検索を行う2つの方法、「WebChatGPT」と「Web Browsing」を検証してみました。
Web検索能力を持つ2つのオプション
1. Chromeの拡張機能「WebChatGPT」
まず、Web検索能力を持つ最初のオプションは、「WebChatGPT」です。このオプションは、Google Chromeの無料拡張機能として利用可能です。それは回答が速い一方で、精度はあまり高くないと感じました。事実、それはWeb検索をほとんど行わずに回答を提供している印象を与えました。
2. 新しいモデル「Web Browsing」
次に、Web検索能力を持つ新しいモデル「Web Browsing」を見てみましょう。このモデルは有料であり、回答は少し時間がかかりますが、その精度は高いです。実際、それはWeb検索を徹底的に行い、結果的に回答に1分近くかかることもあります。
実際のテスト:ゲーム「かまいたちの夜」の犯人とトリック
これらの2つのオプションを比較するために、ゲーム「かまいたちの夜」の犯人とトリックについて問うテストを行いました。ネタバレが含まれますので、まだプレイしていない方は注意してください。
APIを使わずChatGPTがWeb検索できるようになる2つの方法を紹介します。
さらにどちらが良いのか検証したのでまとめました。1.Chromeの拡張機能「WebChatGPT」
・無料
・回答は速いが精度は低い
Web検索をほとんど行わずに回答している印象。2.新しいモデル「Web Browsing」… pic.twitter.com/Pmgp8FaRD7
— デューラ@エンジョイライフハッカー (@dyu_labo) May 19, 2023
「WebChatGPT」の結果
「WebChatGPT」は、質問に対する回答として全く関係ない話を作り上げました。犯人とトリックの答えは全く違っていました。
「Web Browsing」の結果
一方、「Web Browsing」は、犯人とトリックの質問に対して正確な回答を提供しました。ただし、回答までに1分程度かかりました。
検証結果と評価
これらの結果を見ると、「WebChatGPT」と「Web Browsing」はそれぞれ異なる利点と制約を持っています。
・「WebChatGPT」は無料で、回答が早いですが、精度は低めです。
・「Web Browsing」は有料で、回答に時間がかかりますが、その精度は高いです。
注意すべき点として、検証にはどちらのAIのモデルもGPT-4を使用しています。これは、Web検索能力の差は主にモデルの検索戦略と構造に由来することを示しています。
結論
最終的に、ユーザーのニーズと状況により、選択するモデルを決めるのがいいです。
「無料でいいから、通常のGPT-4よりも精度を少しでも上げたい」
という方は、WebChatGPT。
「有料でもいいから、WEBからより深い検索を行って高い精度の回答を得られたい」
という方は、Web Browsing。
これらの検証結果は、AIのWeb検索能力が依然として進化し続けていることを示しています。そしてその進化は、私たちが情報を見つけ、理解し、利用する方法に大きな影響を与えています。
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