こんにちは。デューラです。
5Gはいつからなの?と思っていたら、あっという間ですね。
2020年3月末に携帯会社3社(ドコモ・au・ソフトバンク)より5G対応のスマートフォンがリリースされました。(楽天は6月リリース)
これから5Gの時代が幕を開けていくわけですが、スマートフォンはどう変わっていくの?
YouTubeなどのライブ配信・動画は?そしてゲームは?
ゲーム実況・ライブ配信歴5年の私が見解をお伝えしていきます。
そもそも5Gとは何?って人もいると思いますので、まずは5Gについて簡単に分かりやすく解説します。
そして5Gの今後について自分なりの考察をお話していきます。
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5Gとは
5Gとは、「5th Generation(フィフス ジェネレーション)」の略で『第5世代移動通信システム』のことです。
現在は主に4Gが利用されていますが、これまでに1G、2G、3Gと進化を遂げてきました。
世代ごとにどんなサービスを実現してきたのか簡単にお伝えしますと、
1980年代 1G:携帯電話
1990年代 2G:メール
2001年~ 3G:iモード・EZweb
2012年~ 4G:動画配信・スマホゲーム
といったサービスが開始されました。
そして、アメリカでは2018年より既にスタートしている5G。
一部のエリア限定ですが、日本でも2020年3月より5Gサービスが開始されました。
携帯各社の5G対応エリア
この5Gの実現で大きく3つの変化が起こります。
1.高速大容量通信
5Gで実現される技術の一つ目は、「高速大容量通信」です。
高い周波数の電波を制御できるようになり、その通信速度は4Gと比較して10倍以上速くなるとされています。
上り通信速度 | 下り通信速度 | |
4G | 数百Mbps(最大) | 1Gbps(最大) |
5G | 10Gbps(最大) | 20Gbps(最大) |
※bps(bit per second)…1秒間に伝送されるデータ通信量
2時間の映画を3秒でダウンロードできるようになるという表現が使われていますが、それはあくまで下り通信速度最大時の理論上での話です。
なのでそこまでの期待はしないほうがいいですが、それでも2時間の映画が数十秒でダウンロードできるくらいの期待は出来そうです。
2.超信頼・低遅延通信
5Gでは、「エッジコンピューティング」の技術実装により、通信の遅延が1ミリ秒になるとされています。4Gと比較すると10分の1も短縮。
エッジコンピューティングについても簡単に触れます。
エッジコンピューティングとは、短い通信経路で通信を完結する方式のことです。
住民票の取得で例えてみましょう。
自宅から役所までを往復する場合を考えるとイメージしやすいと思います。
役所まで交通機関を使って取得して帰宅する場合、
自宅⇒自転車⇒電車⇒役所⇒電車⇒自転車⇒自宅
のようになります。
現在は行政サービスコーナーやコンビニでも住民票の取得が可能になりましたね。
もし自宅の近くにコンビニがあれば、
自宅⇒自転車⇒コンビニ⇒自転車⇒自宅
で済むようになり、無駄に交通機関を介すことなく移動時間を大きく削減できます。
全ての利用者の近くにコンビニ(処理サーバー)を用意するにはそれ相応の費用や時間がかかります。5Gの対応エリアは限定的にスタートし、徐々にエリアを拡大していく流れになります。
3.多数同時接続
多数同時接続とは、文字通り大量の端末から同時にアクセスが集中しても問題なく接続が出来ることです。グラント・フリー方式(Grant Free)という仕組みが利用されるためです。
どのくらいの端末数に耐えられるのかは以下の通りです。
4G⇒1㎢当たり10万デバイス
5G⇒1㎢当たり100万デバイス
グラント・フリー方式(Grant Free)とは、データ送信時に事前許可を省略して行う送信方式です。
イベントの入場に例えてみます。
入場チェックをスタッフが行う場合、チェックに時間がかかり、来場者が集中した場合に入場規制がかかってしまったりと、入場できなかったり時間がかかってしまいます。
これを入場チェックなしで通過させるイメージです。これによりたくさんの来場者が同時に入場しても混雑を回避することができます。
入場チケットがない等、自動チェックに失敗した場合は再度入場し直すことができる、といった感じです。
スマートフォンはどう変わる?
高速大容量通信により、移動中でもスマホで映画やドラマといった動画の視聴が容易になります。
既にリリースされている『一つの画面を折りたためるスマホ「サムスン・ギャラクシー・フォールド」』は、映画やドラマを大画面で楽しめる5Gならではのスマートフォンだと思います。
外出先でもオンラインゲームプレイ
ゲームを迫力ある大画面スマホで楽しむ人も増えそうです。
4Gでは回線が落ちたり遅延が発生する問題でなかなか出来なかったオンラインゲームも、外出先や移動中にスマホで気軽にプレイできるようになるでしょう。
ハイスペックを要求されるようなゲームも、スマホがゲーミングPCになると謡っているクラウドゲーム「GeForce NOW」のようなサービスが今後普及されて、気軽にスマートフォンで遊べるようになっていくと思います。
コンサートやスポーツ観戦のマルチアングル視聴
コンサートやスポーツ観戦などもスマートフォンで視聴する人が増えると思います。
生で見るときほどの臨場感は難しいかもしれませんが、ライブイベントのステージ上の演者やスタジアムのスポーツで試合中の選手などある対象をマルチアングルで色々な角度からスムーズに切り替えて楽しむことができるようになります。
マルチアングルのライブ配信は、既にニコニコ生放送での将棋のタイトル戦だったり、ニコニコ超会議といった会場に複数台のカメラを設置したイベントが開催されています。
今後もそういったマルチアングルに対応したイベントは増えていくと考えられますので、動画だけでなくライブ配信をより楽しく視聴する機会が増えていくはずです。
また、容量無制限は当たり前になってきますので、容量を気にせずスマホに没頭する時間を過ごす人が今まで以上に増えることは間違いないと思います。
YouTubeはどう変わる?
YouTubeは、ライブ配信も可能ですが動画投稿で利用している人が圧倒的に多いですよね。
その投稿動画ですが、動画サイズが大きくてもアップロード時間が大幅に短縮できるようになるため、高画質・高音質の動画はもちろん、VR動画なんかも増えてくると思います。
VR動画で「視聴する」から「体験する」時代へ
VR動画は1分程度の動画でもファイルサイズが10GB以上になることもあるくらいエグいです(笑)
なので、4G現在でVR動画をYouTubeに投稿しようとすると、アップロードに数時間かかってしまうこともあって気軽にVR動画を投稿するというのは難しいです。
これが5Gであれば、秒単位でアップロードできるようになるので今後はVR動画の時代になるのではないかなと感じています。
VR動画ですが、「視聴する」ではなく、「体験する」動画が流行るのではないかな、と予想しています。なので、作り手側は、体験させてあげられるような動画を作ればバズりそうです。
ライブ配信も活性化
今後はYouTubeでライブ配信をする人も増えていくと感じています。
今までは映像やコメントのタイムラグなどの問題がありました。
例えばですが、配信で「クイズ」とか「アンケート」とかやるとします。
2020年4月現在、YouTubeでは超低遅延配信しててもコメントのラグが20秒くらいあったりして、クイズとかやって10秒で答えてくださいと視聴者に伝えても、遅延しすぎてやってられないと思います。
これがもし、分からないくらいの遅延になれば、本当にリアルタイムでやり取りができるようになるので、ストレスなくクイズ配信をしたりすることもできます。
また、超信頼・超低遅延により外配信にも可能性が生まれてきます。
配信に関係ない人が写り込むことを避けられれば、生配信でしか出来ないような面白ライブなんかも実現できそうです。
なので、5Gのライブ配信では新しいコンテンツは絶対生まれてくると思います。
ゲーム実況もより激戦に
オンラインゲームのライブ配信も増えると思います。多数同時接続に対応したゲームで視聴者一斉参加型のようなものをやったり、先ほども紹介した「GeForce NOW」といったサービスを利用してスマホから気軽にゲーム配信をしたりと、ゲーム実況界は今まで以上に激戦を繰り広げることになると予想しています。
YouTubeに限らず、ゲームや動画配信サービス、ライブ・スポーツ中継配信サービスが5Gのメインコンテンツになっていくでしょう。
ゲームはどう変わる?
5Gでのゲームは、「クラウドゲーム」がメインになってきます。
クラウドゲームとは、ゲームをクラウドサーバー上で処理させてストリーミング配信を行うサービスです。プレイヤーはゲーム画面に送られてきたストリーミング映像でコントローラー操作するだけで済むため、ハイスペックなゲーミングPCやゲーム機が不要になります。
クラウドゲームでゲーム機不要に
おそらくですが、ゲーム機そのものが今後はなくなっていくのではないかと予想しています。もしかしたらゲーム機の最終形態がPS5の可能性も無くはないですよね。
そのメインになってくるクラウドゲームですが、既に超大手企業各社からサービスが提供されています。簡単に紹介しますと、
STADIA:Googleが提供するクラウドゲームサービス
xCloud:Microsoftが提供するクラウドゲームサービス
Apple Arcade:Appleが提供するクラウドゲームサービス
GeForce NOW:ソフトバンク、KDDI(au)が提供するクラウドゲームサービス
dゲーム プレイチケット:ドコモが提供するクラウドゲームサービス
この中で、リリースしたばかりではありますが今後伸びていくと思われるのはスマートフォンで利用しやすいGeForce NOWやdゲーム プレイチケットだと思います。
STADIA、xCloud、Apple Arcadeはまだゲームタイトルも少なく、今後の発展次第な気がしています。
クロスプレイの問題も解決
ゲーム機が不要になれば、プラットフォームの違いの問題も解決できます。
PCとPS4など、同じゲームを持っていてもクロスプレイに対応していないと一緒に遊べないなど、何かと不便を感じていました。
今後、クラウドゲームが主流になれば、プラットフォームごとの優劣などもなくなり、平等で快適なゲームライフが過ごせるようになると思います。
eスポーツの活性化
低遅延で多数同時接続が出来れば、eスポーツのような大会やゲームイベントもより一層盛り上がっていくと思います。
また、参加者それぞれがスマホ1台用意して運営がデバイスを用意しなくても済むようになれば、費用も安価になり、開催しやすくなります。
ライブ配信でのゲーム大会も頻繁に行われるようになるでしょう。
SAOの世界が現実に!?
東京ゲームショウ2017で、5Gを活用したVRコンテンツ「ソードアート・オンライン レプリケーション」を開発していることが発表されていました。

ソードアート・オンライン(以下、SAO)の原作では、ゲーム内でプレイヤーが死んでしまうと現実で本人も死んでしまうというストーリーが描かれていました。
5Gサービスがまだ提供され始めたばかりなので最新情報は入ってきていませんが、5Gの提供エリアが広がってくれば、SAOの世界観がVRで実現しそうです。
SAOの世界がリアルに体験できたり、VRに対応したゲームが普及されて、いずれVRが当たり前になる日は必ず来ると思います。
まとめ
5Gのサービスは既に始まっています。
もし、YouTubeでチャンネル登録者を増やしたり、ビジネスで成功させたいと考えているのであれば、先取りが大事です。
時代の波に乗るか、飲まれるか。
あなたの行動次第で変わります。
もし、5Gについてもっと詳しく知りたい人、ビジネスについて何かしらのヒントを得たい人は、私も参考にした書籍である「5Gビジネス」がおすすめです。
波乗りで共にチャンスを掴みましょう!